なにせ氷河期と言われて長いですからね。
ちょっとでも自分に武器をつけて、
就職活動を有利に進めたい。
さてさて、留学は武器になるのでしょうか?
まず大学生の方。
あくまでも私個人の考えですが、
留学だけで有利になることありえません。
なにせ大昔と違って、
年間何十万という人が留学しています。
中国留学だけで年間1万5千人です。
すでに留学とは特殊な経験ではありません。
ですので、留学すれば有利、なんてことはない。
そこまで甘くないと私は思います。
また、
「就活の面接で語るネタが出来る」
ってのもねぇ…
「国際的な視野が広がりました」
「異文化に対する理解が深まりました」
「自立心が養われたと思います」
同じようなことを言われても、
面接する立場から見れば、
「あぁ、またかぁ」
だと思いますよ。
「就活で有利になるから留学する」
これってちょっと違うと私は思うんですよ。
大学生ってまだ若いわけで、
いろいろと好奇心があって当然だと思うんです。
「見てみたい」
「感じてみたい」
「体験してみたい」
そういう本能からくるパッションというか。
就活とかどうでもよくて、
見てみたいから行ってみたい。
それで良いんじゃないんですかね?
変な打算じゃなくて。
それで行ってみて、
思いっきりいろいろ見て感じて体験して。
それが就活で役に立てばラッキーですし、
のちの人生で役に立つことがあるかもしれませんし、
単なる思い出で終わるかもしれませんし。
私個人としては、
若造が偉そうに計算高くなる必要はなくて、
見てみたいから行ってみたい。
それで良いと思います。
次に社会人。
こちらはドロドロの打算でけっこうです。笑
なにせ生活がかかってますからね。
まず、仕事を選り好みしない場合。
給料が安くてもよい。
職種は一切選ばない。
中国で働ければそれで十分。
だったら留学すればなんとかなります。
もちろん、語学を身につけるのは必須条件です。
1年間死に物狂いで勉強するのは最低条件です。
ですが、1年間死ぬ気でやれば、
なんらかの現地採用は可能です。
逆に、職種や給与にこだわりがある場合。
留学経験だけではムリです。
語学力だけでは厳しいです。
中国語をそこそこ話せる人って、
みなさんの想像以上にいます。
さらに日本語を流暢に話す中国人なんて、
掃いて捨てるほどいます。
彼らを押しのけて、
職種や給与で要求を出す以上、
自身にもそれ相応のものが求められる。
当たり前のことですよね。
なので、まず自身に専門性がある。
例えば、金融について専門知識があり、
その分野で一定期間働いてきた。
そういうアピールできるベースがあり、
それプラスアルファで中国語。
中国語はプラスアルファ。
そういったスタンスが必要なのではないでしょうか。
ついでに。
「有名大学に留学したほうが就活に有利」
これはありえません。
語学留学って無試験です。
留学申請をして学費さえ払えば、
誰でも明日から北京大学生です。
そんな学歴が就職に有利になるわけないですよね。
人事の人って、そこまでバカじゃないですよ。
大学生にしろ、社会人にしろ、
留学がムダになることはありません。
ですが、
留学すればなんとかなる、
というほど甘いわけでもありません。
自分が何を求めるのか、
何をしたいのか、
その上で留学とは何なのか。
みなさんなりにじっくり考えてみてください。
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